「カバさん、木道は風情があっていいですなあ。」
「そうですか?」
「尾瀬に来たみたいな気分です。」
「はあ。」
「カバさん、あんなところに・・・。」
「サイさん、水車小屋ですな!」
「サイさん、あーくさんのうちかもしれませんぞ。」
「行ってみましょうか。」
「なにかごちそうしてもらえるかも♪」
「カバさん、急に足が早くなりましたね。」
「あーくさんちはこんなに大きかったですか?」
「サイさん、鍵がしまってます・・・。」
「たしか赤い屋根だったような気もするし。」
「はあっ・・・・。」
「カバさん、鳥さんがいますよ。
かわいいですなあ。」
「たっ、食べられますか?あっ・・・・。」
「逃げちゃいました・・・・。」
「カバさん、ユキヤナギきれいですねえ。」
「白いごはんが食べたくなりますなあ。」
「・・・・おいしそう。」
「カバさん、これは食べられますよ。」
「えっ!!!どっ、どれですか?」
「山椒ですよ。木の芽和えなんかいいですな。」
「これは苦いから好きじゃありません・・・。」
「カバさん、これなら食べられますよ、クレソン。」
「ああっ、い、いただきます!」
「でもカバさん、あの・・・。」
「あっ・・・・・。」
どぼ。
「カバさん・・・・ぬかるみですから
足元に注意してくださいって
言おうと思ったのに・・・・・あ~あ。」
「柳の下のカバっていうことわざができそうですな。」
「サイさん、た・す・け・て・・・・・。」