
「つぼみもおいしそう・・・・・♪」
「カバさん、なめるのはやめてくだサイ!」

「これはクリンソウですな。
お寺のてっぺんにある九輪みたいだからで・・・
あ、カバさん!」
「それは実ってから使うんですから!」

「じゃあ食べられる・・・・。」
「チョウジソウですよ。チョウジってほら、クローブ。」
「くだものですか?」
「香辛料ですかなあ。」
「なんだ・・・。」

「カバさん、これがハッカクレンの花ですよ。
葉っぱが派手なわりに地味な花でしょ・・・・あれ?」
「カバさん、どこですか?・・・・カバさん?」

「ぐー。」

「カバさん、ドウダンツツジにもいろいろあるんですよ。」
「ほんとだ。」

「わたしと似てる色・・・。」

「これはイソツツジですな。」
「カバさん、それは食べてはバチがあたりますぞ。」

「サイさん、これはなんですか?」
「愛子さまのお印のゴヨウツツジであらせられます。
頭が高い。」
「ははあ~っ。」

「レンゲツツジも華やかでいいですな。」
「なんかおかしな音が聞こえますが・・・・。
カバさんはどこへ?」
「カバさんっ。」

「ちゅるちゅる・・・・。」

「イチョウが芽吹いてきましたなあ。
きれいな黄緑色ですな。」

「新芽がおいしそう・・・・♪」

「サイさん、ここが八王子のイチョウ並木ですか。」
「ええ、国道20号線、甲州街道ですな。」
「それはいいけど・・・・。」

「サイさん、どうしてこんな高いところでロケなんです?」
「カバさん、揺らさないでくだサイ。怖いです!」
「わたしら、地上の生き物なのに!」
「鳥やサルとは違うんですから!」
「早くおろして~~~!」
「あーくさん、早くー!!!」

「カバさん、いつも私が洗っているような・・・。」
「サイさん、私だってきれいにしてるじゃないですか。」
「どこがです?」
「お鍋に残ったものを食べきったり、
サイさんの残したスープを飲んだり。」
「えっ・・・・・・。」

「カバさん、あんなにクレソンを食べたのに
まだ食べられるんですか?」
「クレソンは前菜ですよ。
これがメインディッシュですな。」
「でも、もう食べられない・・・って
座り込んでたじゃありませんか。」
「帰って来るまでにおなかがすいたんです。」
「・・・・・どういうおなかしてるんですか・・・?」

「カバさん、木道は風情があっていいですなあ。」
「そうですか?」
「尾瀬に来たみたいな気分です。」
「はあ。」

「カバさん、あんなところに・・・。」

「サイさん、水車小屋ですな!」

「サイさん、あーくさんのうちかもしれませんぞ。」
「行ってみましょうか。」
「なにかごちそうしてもらえるかも♪」
「カバさん、急に足が早くなりましたね。」

「あーくさんちはこんなに大きかったですか?」

「サイさん、鍵がしまってます・・・。」
「たしか赤い屋根だったような気もするし。」
「はあっ・・・・。」

「カバさん、鳥さんがいますよ。
かわいいですなあ。」
「たっ、食べられますか?あっ・・・・。」

「逃げちゃいました・・・・。」

「カバさん、ユキヤナギきれいですねえ。」
「白いごはんが食べたくなりますなあ。」

「・・・・おいしそう。」
「カバさん、これは食べられますよ。」
「えっ!!!どっ、どれですか?」

「山椒ですよ。木の芽和えなんかいいですな。」
「これは苦いから好きじゃありません・・・。」
「カバさん、これなら食べられますよ、クレソン。」
「ああっ、い、いただきます!」

「でもカバさん、あの・・・。」
「あっ・・・・・。」
どぼ。
「カバさん・・・・ぬかるみですから
足元に注意してくださいって
言おうと思ったのに・・・・・あ~あ。」

「柳の下のカバっていうことわざができそうですな。」
「サイさん、た・す・け・て・・・・・。」