「公園についたよ。」
「この前きたのは2月3日だったね。」
おさるちゃん、よく覚えてるねえ。
「日記に書いてあるもん。梅が咲いてたって。」
「今日はたんぽぽも咲いてるし・・・・。」
「つくしもとったよ!」
おさるちゃん、よかったね。
「菜の花がきれいだね。」
そうね。
「あーくさん、この実はなあに?」
さくらんぼだよ。
「たべられるの?」
これはそういう種類じゃあないと思うなあ。
「なあ~んだ。」
「あ、この草、あのときもあったよ!
こんなに大きくなったんだね。」
「むらさき色のお花もみつけたよ!」
ほんとだ。かわいいね。
「黄色いお花だ。」
レンギョウ、満開だね。
「2ヶ月ですっかり春らしい眺めになったね。」
そうだね。さあ、そろそろ戻りましょうか。
「うん。」
「またこの長い階段だー。」
「はあ、はあ、まだまだある~。」
おさるちゃん、がんばろうね。
「ねえ、あーくさん、あそこジェットコースター?」
違うよ、見に行こうか。
「よいしょ、よいしょ、もうちょっとだ。」
「はあ~~~、頂上だ~。」
「あーくさん、これなあに?」
これはね、自転車や車椅子の人でも
道を渡れるようにゆるやかな坂にできてるのよ。
「へえ・・・。ぼくみたいに階段をのぼらなくていいんだね。」
「いい眺めだね。・・・・・・ねえ、あのトラック・・・。」
「カバさんのマークがついてるよ。」
ほんとだね。かわいい。・・・・さあ、おうちに帰ろう。
「そうだね。」
「今日もたのしかった!」
よかった。また行こうね。
コーヒー淹れたよ。
おさるちゃん、おつかれさま。
「かんぱ~い。」
かんぱ~い。・・・・ねえ、おさるちゃんの写真みようか。
「うん!」
「ここをこうすればいいんだっけ?」
そうそう。
あ、出てきたよ。
「ぼく、かっこよく写ってる?」
うん、とってもいいね。
「カバさん、いつも私が洗っているような・・・。」
「サイさん、私だってきれいにしてるじゃないですか。」
「どこがです?」
「お鍋に残ったものを食べきったり、
サイさんの残したスープを飲んだり。」
「えっ・・・・・・。」
「カバさん、あんなにクレソンを食べたのに
まだ食べられるんですか?」
「クレソンは前菜ですよ。
これがメインディッシュですな。」
「でも、もう食べられない・・・って
座り込んでたじゃありませんか。」
「帰って来るまでにおなかがすいたんです。」
「・・・・・どういうおなかしてるんですか・・・?」