
「つぼみもおいしそう・・・・・♪」
「カバさん、なめるのはやめてくだサイ!」

「これはクリンソウですな。
お寺のてっぺんにある九輪みたいだからで・・・
あ、カバさん!」
「それは実ってから使うんですから!」

「じゃあ食べられる・・・・。」
「チョウジソウですよ。チョウジってほら、クローブ。」
「くだものですか?」
「香辛料ですかなあ。」
「なんだ・・・。」

「カバさん、これがハッカクレンの花ですよ。
葉っぱが派手なわりに地味な花でしょ・・・・あれ?」
「カバさん、どこですか?・・・・カバさん?」

「ぐー。」

「カバさん、ドウダンツツジにもいろいろあるんですよ。」
「ほんとだ。」

「わたしと似てる色・・・。」

「これはイソツツジですな。」
「カバさん、それは食べてはバチがあたりますぞ。」

「サイさん、これはなんですか?」
「愛子さまのお印のゴヨウツツジであらせられます。
頭が高い。」
「ははあ~っ。」

「レンゲツツジも華やかでいいですな。」
「なんかおかしな音が聞こえますが・・・・。
カバさんはどこへ?」
「カバさんっ。」

「ちゅるちゅる・・・・。」